「違憲になる」との答弁修正

政教分離に関する従来見解を踏襲
富田氏の質問に内閣法制局長官が再答弁
衆院予算委

8日の衆院予算委員会公明党富田茂之氏は、7日の衆院予算委員会民主党菅直人代表代行が行った宗教団体と政治権力の関係に関する質問への宮粼礼壹内閣法制局長官の答弁について、再答弁を求めた。

 7日の衆院予算委で、菅氏はオウム真理教と同団体がつくった真理党を例にとり「真理党が大きな多数を占めて権力を握って、政治権力を使ってオウムの教えを広めようとした場合、これは当然、憲法20条の政教分離の原則に反すると考えるが」と質問。宮粼長官は、「宗教団体が統治的権力を行使することに当たり違憲になる」と答弁していた。

 富田氏が再答弁を求めたのは、この答弁が法制局長官答弁として厳密さを欠いたためで、「原理原則の方から当てはめると、菅委員の質問では『憲法(第20条第1項後段の)違反にならない』という答弁だと思うが、質問の趣旨を取り違えて答弁されたのではないか」と質問。

 再答弁に立った宮粼長官は「誤解を与える結果となったとすれば誠に申し訳ない」と陳謝した上で、菅委員の質問の場合は、宗教団体が「政治上の権力」を行使していることにはならないので、憲法第20条第1項後段違反の問題は生じない旨を述べ、答弁を修正した。
(公明新聞:10月9日)

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