民主党 ここがおかしい

マルチマネーの返還は?


マルチマネーを返還しないのか?
ほおかむり続ける民主党


 強引な勧誘や高額商品の購入などをめぐり問題が絶えないマルチ商法民主党には、マルチ業界から判明しているだけでも「パーティー券代計約470万円」(朝日新聞)が流れ込んでいますが、その一部はいまだに返還されたかどうか明らかになっていません。

 マルチマネーによる汚染が表面化した当初、民主党は「説明責任を果たすか、お金を返すか、何らかの措置を取る」(鳩山由紀夫幹事長)、「調査している。成果が出たら伝える」(簗瀬進参院国会対策委員長)などと釈明。しかし、1カ月半以上たつというのに、同党からは明確な説明も調査報告も全く示されていません。

 マルチマネーが流れた同党の石井一副代表、山岡賢次国対委員長らの議員も、同じように完全にほおかむりしたままです。これではマルチマネーをめぐる民主党への不信は高まるばかり。同党は徹底的に調査をして“けじめ”をつけるべきです。


鳩山幹事長、田母神前空幕長との会合「中座」
釈明に食い違い。深まる疑惑

 
 民主党鳩山由紀夫幹事長が、日本の過去の侵略行為を否定する内容の論文を発表して更迭された田母神俊雄・前航空幕僚長と共に、過激な防衛談義が行われた私的会合に同席していた問題は、ますます疑惑を深めています。

 この会合では日本の核武装に関する議論までなされ、鳩山氏は「私の思想とかけ離れた話をされていたので、途中でご無礼いたした」と釈明しました。

 しかし、報道によれば会合主催者は「鳩山さんは最後までいた」と証言、言い分が食い違っています。

 しかも、鳩山氏が加わった「過激な防衛談義」の内容が月刊誌に掲載されても、鳩山氏から何の抗議も来ていないといいます。

 鳩山氏はかつて、日本の核武装容認発言で辞任に追い込まれた防衛政務次官を擁護するかのような発言もしています。それだけに“田母神氏との会合は場違いで中座した”との釈明に、安全保障論争をすれば亀裂が入りかねない同党の実情を垣間見るようです。


「政治の世界では当たり前」(小沢代表)と 
党首が議会の決定覆す強権ぶり


 小沢代表は第2次補正予算案の今国会提出を麻生首相が確約しないことを理由に、全く無関係の補給支援法案を「人質」に取り、与野党で合意済みだった11月18日の採決を破棄しました。

 この民主党の強引なやり方に「党首の意向で一方的に覆されれば、議会運営は成り立たない」(読売新聞)と厳しい非難の声が上がり、民主党出身の江田五月参院議長ですら「(採決の)約束が守られないことは遺憾」と批判する異常事態です。

 ところが、当の小沢代表は「政治の世界ではそんなのは当たり前」(共同通信)と。「政局第一」で議会のルールを簡単に破っても平然としているような「強権政党」が政権を握れば、どのような強権的な政治となるのか。

 独裁政治をめざしているのでなければ、「民主主義の土俵を軽んじるようなことをするべきではない」(読売新聞)でしょう。
(公明新聞:12月1日)