民主は“業界癒着”説明せよ

衆院予算委で自民・葉梨氏
マルチ、パチンコ、浄化槽で議連
擁護の国会質問、献金

8日の衆院予算委員会で、民主党マルチ商法業界だけでなくパチンコ業界など複数の業界と“癒着”関係にあることが浮き彫りになった。自民党葉梨康弘氏の質問で明らかになった。

 質問の中で葉梨氏は、自民党の「マルチ疑惑追及プロジェクトチーム」が取りまとめた中間報告に触れ、「(業界から献金として)民主党議員に流れたのは(合計)4000万円以上」と指摘。さらに、「(PTの)座長の言によれば、刑事告発も含めて調査を進めている」と述べた。

 また、葉梨氏は、民主党内にマルチ商法やパチンコ、合併浄化槽など複数の業界支援の議員連盟が組織され、議連所属議員が業界擁護の国会質問を行ったり、献金を受けたりしているとして、「議連をつくる、献金を受ける、(業界擁護の)国会質問をする、この3点がそろってくると政治と特定業界との結び付きとの疑念も出てくる」と強調した。

 その上で、「自分たちと労働組合、特定業界との関係を(衆院)選挙前に自ら明らかにされることが公党としての責任ではないか」と述べ、民主党と労組、業界の癒着体質について説明責任を果たすべきだと訴えた。
(公明新聞:1月9日)