定額給付金 時宜を得た有効なカンフル剤    高知県知事   尾崎 正直氏

政府が金融面にもしっかり目を向け、オバマ米大統領が講じる景気対策に匹敵する、総額75兆円もの経済対策を進める中で、このうち2兆円を占める定額給付金はカンフル(刺激)剤として有効だと思います。

 これが世の中に給付されていく段階は年度末ごろになりますが、各企業にとっても資金繰りの観点から非常に厳しい時期です。

 そこに、2兆円というまとまった金額が市中に流れることで、年度末を乗り切り、事業を継続していくことができる企業もあるでしょう。定額給付金は年度末を狙った時宜を得た施策だと思います。時機を逸せず早期に実施できるように心の底から期待しています。

 私自身は定額給付金が出されましたら、すぐさま県産品を買って、“地産地消”に使っていきたい。土佐のお酒と土佐のお米と土佐の野菜と土佐の魚で、鍋でもやりたいものだと思っています。
(公明新聞:2月5日)

現時点で129の市区町村で、定額給付金の給付に合わせ、プレミア付の金券の発行など地元の景気浮揚のきっかけにと活発に展開されている。
私が伺った商店やサービス業のオーナーさんにお話を聞くと「何か手を打たないと、このままではジリ貧だ」と仰っていた。愛知県では今のところ給付に合わせた企画を決定したのは蒲郡市だけである。
先月22日には、このブログで紹介したとおり、弥富市でも地元経済の活性にと、プレミア付振興券の発行などを要望させていただいた。また、一昨日には商工会にも他市の取り組みなどをご紹介しながら、ご意見を伺った。会長は「地元の活性化につながるし、良いと思う」と言っておられた。
誰もが「景気が良くなれば」と望んでいる。「景気が良くなる」というのは結果だと思う。ではその原因とは何だろう。私は、様々な会社、団体、地域、また個人が知恵を絞って、果敢に行動する事こそが最大の原因になりうると思う。