定額給付金情報 “日本経済の止血”政策

日経BPコラムで森永卓郎
バラマキ批判に疑問「方向性は間違いない」

経済アナリストの森永卓郎氏は、日経BP SAFETY JAPANのコラム(16日付)の中で、定額給付金に関して「国民に金を使ってもらい、内需を増やして景気を回復させようという方向性は間違いない」と主張しています。

 この中で、森永氏は、世論調査や評論家の間に反対する声が根強いことに触れ、「本当に定額給付金はそれほど劣悪な政策なのだろうか」と疑問を投げ掛け、「基本的に減税だということ」を理解してほしいと述べています。

 その上で、不況時の財政政策としては基本的には減税と公共事業しかないことを指摘し、「公共事業に対する風当たりが強い現在、減税もだめだというならば、いったいどういう政策をとればいいのか」と、バラマキ批判に反論しています。

 さらに、定額給付金は「瀕死の状態にある日本経済の止血をしようという政策」であり、社会保障の充実といった「生活習慣病の治療」は大けがを治してからの話であるとして、政策としての性格の違いを立て分ける必要性を力説。「カンフル剤にしては少額過ぎるのは大きな問題である。だが、定額給付金という政策自体には意味があるのだ」と強調しています。
(公明新聞:2月18日)

定額給付金は本当に意味のない政策か