“景気・経済に絞った議論を” 「朝ズバッ!」での太田代表の発言(要旨)


見解を述べる太田代表(左)と司会のみのもんたさん=25日(テレビ画面から撮影)

公明党太田昭宏代表は25日朝、TBS系のテレビ番組「みのもんたの朝ズバッ!」に生出演し、日米首脳会談について「最初に(日本の首脳が)呼ばれたことは非常に大きい」と高く評価した。また、予算・関連法案の早期成立、75兆円の経済政策の周知徹底に全力を挙げると述べた。太田代表と司会の、みのもんたさん、コメンテーターの与良正男毎日新聞論説委員、川戸惠子・TBS解説委員の主な発言(要旨)は以下の通り。


日米関係は協調重視に大きく変化


【日米首脳会談】


 みの 麻生首相から事前に太田代表に話があったか。


 太田 (首相から話があった課題は)(1)景気経済(2)アフガニスタンパキスタン支援(3)環境――の三つだ。その意欲を持って渡米した。


 みの (会談時間は)1時間20分くらいだった。


 太田 世界の首脳の中で最初にホワイトハウスに呼ばれたことは非常に大きい。米国のオバマ政権は、さまざまなことに協力してやっていこうとの姿勢に変わった。

 (今後の日米関係は)軍事的なハードパワーではなく、文化や経済などを含めたソフトパワーの時代に突入する中でのパートナーという位置付けだと思う。私はこの前、クリントン国務長官と会ったが、日米関係は大きく変化している。そこに応える日本の政治が行われないといけない。


 川戸 与党として責任重大だ。


75兆円の経済対策の周知徹底さらに


【景気・経済対策】


 みの 政権をどう支えるのか。


 太田 私はとにかく今、政局話、平時の感覚の経済政策を凍結しろと。メーンストリートにすべきは景気・経済だが、そこに議論がいかない。横道に入ってしまう。


 川戸 民主党の責任も確かにある。(同党は)「選挙が第一」というのがある。


 太田 経済対策の「3段ロケット」のうち、(今年度)第1次補正(予算)はすでに執行中。2次補正は1月27日に通ったが、(2次補正関連の)財源法案はまだ参院で1カ月半(採決が引き延ばされたまま)だ。早く通して、地方自治体にお金が行くようにしたい。


 みの 国民にとっては一番大事な、生活に関係する予算の内容に対するアピールが意外にない。


 太田 私はそこは非常に残念に思って、(75兆円の経済政策の主な内容を示した)パネルを持ってきた。第2次補正では定額給付金子育て支援策、妊婦健診の14回無料化、高速道路料金の引き下げ、中小企業の資金繰り支援策として緊急保証制度などが盛り込まれている。経済政策の全体像を訴えていきたい。


 みの 雇用不安を解消するために1兆円の予算を使おうじゃないかと。それが(表に)出てこないのがおかしい。


 太田 景気経済一本に(絞って)120%の力を投入しないと、国民はますます政治から離れてしまう。


国民に「仕事する公明党」の姿示す


衆院解散・総選挙】


 与良 「3段ロケット」論で行くと、4月早々に総選挙か。


 太田 麻生首相大義名分から言うと、解散・総選挙はいつあってもおかしくない状況に4月以降はなる。常在戦場でいくしかない。(東京都議選との関係については)首都決戦の都議選も衆院選も重要だ。両方勝たないといけない。課題(の違い)から見て、別々でやることが望ましい。


 川戸 今の支持率を見ると、麻生首相で勝てると思うか。


 太田 だから今から挽回しないといけない。上げるには景気経済(政策の実行)、これだけだ。


 川戸 内閣改造というのもあるが。


 太田 横道にそれた話だ。とにかく仕事をするのは公明党ということをがっちり示して理解を得たい。
(公明新聞:2月26日)