弥富市の防災を考える

東北地方太平洋沖地震による被害の大きさは、これまで各地方自治体、いや、国の想定よりも遥に大きいものとなりました。
震災により亡くなられた方々には心よりお悔やみ申し上げます。そして、未だ不自由な避難所生活を強いられている方々には、心よりお見舞を申し上げますとともに、どうか頑張ってください!
また、救援活動に紛争されている全ての方々に心から感謝申し上げます。
弥富市内でも被災地方にご家族、友人知人がおられる方が、多数いらっしゃいます。
一刻も早く、一人でも多く救助されますよう、心よりお祈り申し上げます。
報道メディアから流れる悲痛な訴えに、「何かしてあげたい」「何かできないか」と、誰もが心を痛めておられることでしょう。また同時に、今、もし同じような災害に見舞われたらどうしよう、と不安に駆られる方も多いと思います。
弥富市で震災による被害で避けられないのが浸水による被害です。それは、市内全域ほとんどが2mから3m以上浸かってしまうという、海抜の低さに原因があります。
ご確認ください→弥富市ハザードマップ
市の人口は約4万5千人ですが、市指定の全避難所の収容可能人数は1万3千人程度。各地域では避難所を増設せよとの要望が多く上がっております。いざ、浸水が始まった時、どこに逃げればいいのでしょうか。高台に逃げろ!と言ったって高台がありません。緊急避難所としてのマンションも市外の中心部しかありません。
自治会によっては地域別に避難所までの経路を示した「防災マップ」があります。平時の防災意識の向上と、浸水前の段階であれば、その機能も果たせますが、くるぶしの辺りまで水が来てしまえば、マップを見ても分からないかもしれません。また、現行の避難所も浸水の高さによっては施設の2階に上がらなければしのげません。避難所の増設も、当然必要ですが、その次のことも考えていかなければならないと思います。
本日の委員会で、まだまだ漠然とした提案をしたのですが、避難経路と避難所の両方をあわせもつ防災道路は造れないでしょうか。新たに道を作るのは大変困難ですので、今ある道路を利用するなら出来るかもしれません。(膨大な費用がかかりますが・・・)
弥富市の主要道路は南北には国道155号線と県道・西尾張中央道、東西には国道1号線と国道23号線があります。それぞれを予想水位よりまず高くし防災機能をもたせる。後は各自治区から枝葉のように防災道路を増設して、市内に升目のようにめぐらせば、浸水に時間差が出来、非難の為の時間稼ぎが出来ます。救援・復旧の際には被災地に向かう棒道にもなります。
避難経路は「あそこに行けば助かる」といったように、誰もがわかり易いことが大切であります。(実現には近隣の市町村、県と国に協力と要請をせねばなりませんが・・・)
防災に強い街とは、弱点を知り尽くし、住民が知識・知恵を共有している街だと思います。弥富市はそうあってほしいし、そうあるべきだと考えています。
※途中で睡魔が襲ってきました。