民主党 ここがおかしい

こんな政党にまかせられる?

経済対策は従来の政策の“焼き直し”。 
明確な財源なく、「感度が低い」(評論家・宮崎氏)


 民主党は5日、政府・与党の新たな経済対策発表(10月30日)から1週間近くも遅れて、「経済・金融危機対策」なるものをまとめました。政府・与党が対策を実行すれば「民主党の政策はかすんでしまう」(東京新聞)と躍起になってまとめたようです。

 しかし「金融政策については民主党の感度が非常に低い」(評論家の宮崎哲弥氏 「文藝春秋」12月号)と評されている同党は、今回の対策も以前から主張している子ども手当や高速道路無料化など“焼き直し”の政策ばかりです。

 財源も「国の総予算を全面的に組み替える」と従来の財源論を繰り返すだけで、まったく不明確。これでは実現できるかどうかも分からず、「できの悪い対策」と言わざるを得ません。


「テロ克服のビジョンなし」(軍事アナリスト・小川氏)
小沢代表の安保政策「理解できない」(外交評論家・岡崎氏)


 民主党テロとの戦いに関して、実際にできもしないアフガニスタン本土での人道復興支援を主張し、インド洋での自衛隊の給油継続に反対しています。

 国際政治・軍事アナリストの小川和久氏は、テロ克服の取り組みについて「(民主党は)明確なビジョンを持っていない」(「潮」12月号)と批判。「その部分が曖昧な民主党に政権を取らせてしまったら、日本国民は後悔するはめになる」(同)と懸念を示しています。

 また、国連決議がある国連の活動であれば、海外での武力行使違憲ではないとする小沢一郎代表の考え方に対しても、外交評論家の岡崎久彦氏は「全く理解できない」「世界中の国際法学者、憲法学者で、『自分の意見と小沢氏の意見は同じだ』と言える人は一人も居ない」(「諸君」12月号)と、酷評しています。


鳩山幹事長が田母神前空幕長と会合同席。
痛烈批判が一転、弁解するはめに


 田母神俊雄・前航空幕僚長が日本の過去の侵略行為を否定する内容の論文を発表したことは、文民統制の根幹にかかわる重大問題で、更迭は当然です。

 1日に民主党鳩山由紀夫幹事長も「発言は許されない」として、政府に「更迭で『はい、それまで』と思っているならとんでもない間違いだ。参院で深く掘り下げる」と息巻いていました。

 ところが、鳩山氏は5日付の同氏のメールマガジンで、問題となった懸賞論文の主催者宅で田母神氏と同席したことを“白状”しました。

 報道によれば、その会合は「ワインの会」と呼ばれる私的会合で、「日本は核武装しますというカードを持っておくことが重要だ」など驚くべき内容が語り合われたといいます。

 11日には「深く掘り下げる」はずの参院で、参考人として呼ばれた田母神氏も、鳩山氏との同席を認めました。発言が自分にハネ返る“ブーメラン”状態に陥った鳩山氏。メルマガの説明だけで「はい、それまで」とはいきません。国民に分かるように弁明すべきです。
(公明新聞:11月17日)