予約保証制度がスタート!

中小・小規模企業対象に緊急時の資金需要に対応

中小・小規模企業の将来起こり得る資金ニーズに対応するため、あらかじめ保証付き融資を確保できる「予約保証制度」が、きょうからスタートする。

 予約保証制度は、資金繰りの急速な悪化による中小・小規模企業の黒字倒産などを回避するための制度で、契約から1年間にわたり緊急時の保証付き融資を確保。不測の事態が発生した場合、迅速な資金調達が可能となる。融資の上限額は2000万円。

 対象の業種指定がないため、セーフティネット保証のような市町村(または特別区)への認証申請は不要。地元の信用保証協会か金融機関の審査に通れば予約保証の契約が行える。実際に融資を受けるまでの予約期間は手数料は不要で、借り入れを行った場合には通常保証料に0.2%程度の上乗せが適用される。

 融資の具体的な内容や水準については、利用を希望する中小企業の経営状態に即して金融機関や保証協会での個々の話し合いとなるが、審査については「融資契約などこれまでに1年以上の取引のある金融機関があることや、財務諸表が整っていること」(中小企業庁金融課)などが必要になる。

 全国52の信用保証協会のうち、岩手、福島、高知、香川の4信用保証協会はシステム変更の対応中で、実施が遅れる。
(公明新聞:11月21日)