「定額給付金 消費促し、生活に潤い」 岡山・玉野市長 黒田 晋氏

国内経済の減速化や世界的な金融市場の混乱等により、国内外ともに不安定な経済状態が続き、玉野市においても中小企業の多くが原材料の高騰などの影響を受け、大変厳しい経営状況にあります。

 そうした中、資金調達に苦しむ中小企業を支援するため、緊急保証枠の拡大やセーフティネット貸付の充実など、公明党の進める中小企業救済対策は、正にタイムリーな政策だと思っております。

 さらに、この度の2兆円規模の定額給付金は、個人消費を促し、生活に潤いを与えつつ景気回復を図る施策であり、国民の積極的な消費行動が景気浮揚の確実な下支えになるものと考えます。

 玉野市のみならず各地方においても、消費を刺激すると同時に、中小小売業等の販売促進につながることから地域経済への波及効果は多大なものと確信します。

 また、こうした景気浮揚策はスピードとタイミングがとても重要であると考えます。一日も早い実行を期待します。
(公明新聞:12月16日)

私は12月の定例議会一般質問の中で定額給付金について市の認識と対応、市長として政策の評価をお聞きした。市長は答弁の中で「もっと早くできなかったのか(趣意)」の発言をされた。確かにその通りだ。緊急の政策だというのなら、なぜもっと早くできないのか。
本来は衆議院で可決された法案が参議院に送られ、再度審議され可決されれば成立する。しかし現在はすんなりいかない。衆議院は与党が、参議院は野党がそれぞれ過半数を占め、所謂「ねじれている」ためだという。
国民のため、社会のための法案であり、政策であるはずなのに、民意は棚上げされ政局に利用されている。
700人もの国会議員がいる。それぞれが責任を背負って代表として選出された方々である。頭もいい、知識も豊富なベテランが多い(はずである)。
問題は人間としてどうなのか?ニュース報道や議事録を見て「これが国会議員の発言か?」と耳を疑いたくなる事がたくさんある。総理や大臣の問題発言など比較にならない、一般社会でも人に対して決して口に出さない言葉を吐く国会議員がいる。ま、腹立つがそれはおいといて、私が言いたいことは「ちゃんとやれ!」だ。法案や政策に同意できなければ「もっといい方法」で対抗すればいい。それを「理解できない」とか「効果がない」とか・・・。評論家じゃないんだから批評などはいらない。問題をそらさず審議しろということだ。
自治体は市民の直接の窓口になるのだから、事故のないように万全を期すための準備と時間がいる。
生活対策も経済対策も雇用対策も全部、緊急を要する問題だ。それぞれの問題に直面している国民は、グチや弱音を吐く暇もないほど頑張っている。そういう課題を政局の具にするな!と強く思う。
本当にスピード感がない。ブレーキをかけてんのはどこのどいつだ!主眼をどこに置くのか、絶対忘れてはならないと思う。