ねんきん定期便 4月発送開始


毎年「誕生月」に記録確認
報酬月額チェックを 受給見込み額など通知
公明が強力に推進



ねんきん定期便」による記録確認の流れ



社会保険庁は2009年度から、国民年金・厚生年金の現役加入者を対象に、保険料の納付実績や将来受け取る年金の見込み額を毎年確認できる「ねんきん定期便」の発送を開始します。これは、年金記録の本人確認が定期的にできるよう、公明党が強力に推進して実現したもの。4月以降、毎年、各人の誕生月に「定期便」が届くことになります。

 配達される中身は、「定期便」本体、定期便の見方などの説明用リーフレット、回答票、返信用封筒――の4点が基本です。

 「定期便」の本体は、(1)これまでの年金加入期間(月数)(2)具体的な年金加入履歴(3)将来見込まれる年金額(または加入実績に応じた年金額)(4)これまで納めた保険料の累計額(5)厚生年金保険の標準報酬月額(保険料計算上の月収水準)などと保険料納付額の月別状況一覧(6)国民年金の全加入期間の保険料の月別納付状況一覧――が印字された4〜5枚の書類です。

 定期便が届いたら、本体の(1)〜(6)の内容について、同封された説明用リーフレットをもとに、記載に漏れや誤りがないか、丁寧にチェックしてください。

 特に、(5)の標準報酬月額などの月別状況については、過去の給与明細や給与振り込みの預金通帳などと見比べてチェック。その“水準”に大幅な開きがある場合には、年金記録が改ざんされている可能性があります。

 また、(6)の国民年金保険料の納付状況も、領収書や家計簿、記憶などを頼りに確認。少しでも疑問点があれば回答票に記入し、返信用封筒で社会保険業務センターに送り返し、調べてもらいます。

 なお、共済年金の記録については、社会保険庁と共済組合等が現在、情報交換しながら記録確認を実施中のため、加入履歴などに反映されていません。

 回答票について、昨年までの「ねんきん特別便」で回答していない人や、09年度に58歳になる人、標準報酬月額が改ざんされた可能性のある人には、「青い用紙」の回答票が送られます。「青い用紙」の人は、記録漏れや誤りがない場合でも必ず返送する必要があります。「白い用紙」の回答票の人は、漏れや誤りがない場合は回答する必要はありません。

 定期便は通常、A4判の「水色」の封筒で配達されますが、記録漏れや、改ざんの可能性が高い人には「オレンジ色」の封筒で発送されますので、その場合には特に念入りな確認が必要です。

 昨年までの「ねんきん特別便」がまだ届いていない人や、定期便に関する問い合わせは、専用ダイヤル<0570・058・555=平日9時〜20時、第2土曜9時〜17時>まで。
(公明新聞:3月26日)