民主・小沢代表が辞任表明

国民に説明責任果たさず
求められる民主党の自浄能力
北側幹事長

公明党北側一雄幹事長は11日夕、国会内で記者団の質問に答え、民主党小沢一郎代表の辞任表明について、大要、次のような見解を述べた。

 一、なぜ辞任されたのか理由がよく分からない。会見で(小沢氏は)政治資金について一点のやましいことはない、政治的な責任を感じて辞めたわけではないと言われていた。自分には非はないが、党内の結束が乱れているからと聞こえた。一点の非もないと言うなら、自らの「政治とカネ」の問題について、きちんと釈明してもらわないといけない。

 一、3月3日の(小沢氏の)公設秘書の逮捕以来、70日がたつが相変わらず国民への説明責任は果たされていない。同様に、民主党としての自浄能力も求められる。まず民主党内でしっかり説明責任を求めることがあっていい。党内の自浄能力を示す必要がある。

 一、党内の結束が乱れている理由を説明しないといけない。西松建設からの巨額偽装献金で(公設秘書が)起訴された問題に対し、小沢氏自身の説明がないとの意見があったのではないか。そこに答えないと、国民からの信頼、信用は得られない。単に問題にフタをすることであってはならない。

 一、(今年度補正予算案審議への影響について)国民が一番求めているのは景気・経済対策の実行だ。できるだけ早く補正予算案を成立させることが大事だ。早急に衆院通過させたいという考えは変わらない。

 一、(衆院の解散時期への影響は)まだ現段階ではなんとも言いようがない。麻生首相はこれまで何度も経済対策が大事だ、補正予算の早期成立と言われているわけだから、少なくともそれがないと解散はなかなかできないのではないか。

 一、(内閣支持率に与える影響に関連して)支持率を高めるには、政府・与党がしっかりと景気対策を実行し、仕事をしているという姿勢を着実に積み重ねていくしかない。

(公明新聞:5月12日)