景気指標の持ち直し相次ぐ

政府・与党の対策が大きく後押し

日本経済


 先行き不透明な日本経済にかすかな光が差したようだ。

 昨年来の経済危機で悪化が顕著だった景気指標に持ち直しの動きが目立ち始めた。

 内閣府が8日に示した5月の景気ウオッチャー調査では、街角の景況感が5カ月連続で改善。9日公表の4月の景気動向指数(一致指数)も11カ月ぶりにプラスに転じたほか、5月の企業倒産件数も1年ぶりに前年同月を下回った(東京商工リサーチ調べ)。

 与謝野馨・経済財政相は2日、最近の企業生産の大幅改善を念頭に、2009年1―3月期が景気の「底打ちの時期」と表明。すでに景気は上昇局面にあるとの認識を示した。

 在庫調整などの企業努力が奏功した格好だが、政府・与党が打ち出した経済対策も、こうした景気浮揚への動きを強く後押ししたことは言うまでもない。

 例えば、省エネ家電の普及へ、先月(5月)15日にスタートした「エコポイント制度」。民間企業の調査によると、先月15日から21日までの薄型テレビの販売台数は前年同期比で65%増、501リットル以上の大型冷蔵庫の販売台数も先月11日からの2週間で前年同期の2倍以上に伸びた。

 ポイントとの交換商品などの詳細が決まれば、さらなる売り上げ増も期待できよう。

 また、定額給付金は全市区町村で給付が開始。これを機に、プレミアム(割増)付き商品券を発行・準備する市区町村は全体の約60%(1045自治体)にも達し、各地の商店街で活気が出始めた。給付金が家計消費を押し上げる効果などを踏まえ、09年4―6月期の国内総生産(GDP)成長率がプラスに転じると予想するエコノミストも少なくない。

 企業倒産の減少では、中小企業向けの緊急保証制度が果たした役割が大きい。9日現在で保証承諾件数は約54万件、総額約11兆円にも上り、その効果は多くの経営者に認められている。


緊張感持った対応を


 だが、油断は禁物だ。特に、雇用情勢は依然厳しいだけに、これに連動した個人消費の動向には今後も注視する必要がある。個人消費は、GDPの約6割を占め、景気回復を本格軌道に乗せるには改善が欠かせない。

 仮に、個人消費の低迷が長く続けば、日本経済は大幅な需要不足に陥り、デフレ(物価の持続的な下落)への圧力が増す。その結果、企業収益や賃金の減少といった形で、景気に冷や水を浴びせかねない。

 巨大消費国家である米国の経済情勢も気掛かりだ。

 内閣府が5日に公表した報告書「世界経済の潮流」では、米国経済に関して金融危機実体経済悪化の悪循環が続き、「10年までは本格的な回復に向かうことは困難」との見通しを示した。長期化する米国の景気後退が国内経済に与える影響についても警戒すべきだろう。

 ようやく出始めた景気浮揚の芽を摘まないよう、引き続き緊張感を持った対応が必要だ。

(公明新聞:6月11日)

本日、6月度定例議会一般質問二日目が行われました。私は①「弥富市におけるスクールニューディール」②本年のクールアースデーの取り組み③メディアリテラシー教育について・・・以上3点の質問をいたしました。
一つ目の「スクールニューディール」についてですが、市内の小中学校に太陽光発電パネルの設置、校庭の芝生化、校内のICT化を提案し、近い将来のあるべき弥富を学校環境から変えていこうというものです。太陽光発電パネルについては、現在の市内の校舎は太陽光発電の設置に耐えられないとのことで、これから建設が始まる仮称第二桜小学校に設置する予定との答弁でした。本来、政府の狙いとしては、校舎の耐震はもちろん、エコ改修を目的に耐震事業の前倒しをしているのに新しい学校にしか設置できないなら意味が違ってきます。これを、今後一般のご家庭への意識の変革と波及を狙うなら補強を行ってでも、予算の許す限り市内全校の設置を目指したいと思います。
また、芝生化については「鳥取方式」の紹介をしながら、積極的に取り組んでいただくよう要望いたしました。ICT化については、まず、教える側の先生方の技術の習得が優先することから、実際、授業に反映されていくのにはもう少し時間がかかるかもしれません。二番目のクールアースデーについては以下の通り、今年も弥富市でも行いますので、市民の皆さん、積極的なご協力をお願いいたします!

ブラックイルミネーション2009」、「七夕ライトダウン」の実施について

 環境省では、2003年より地球温暖化防止のため、ライトアップ施設や家庭の電気を消していただくよう呼び掛ける「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」を実施しています。
 このキャンペーンは、ライトアップに馴れた一般の市民一人一人に対して、日頃いかに、照明を使用しているかを実感していただき、日常生活の中で地球温暖化対策を実践する動機付けを与えていくことを目的としたイベントです。
 今年度は、6月20日(土)から7月7日(火)までの間、「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」が実施され、特に6月21日(日)【夏至の日】と7月7日(火)〔クールアース・デー〕の午後8時から午後10時までの2時間、それぞれ「ブラックイルミネーション2009」、「七夕ライトダウン」と題して、全国のライトアップ施設や屋内照明等の一斉消灯を呼びかけています。
 本市では、この趣旨に賛同し、水郷の塔などのライトダウンを実施します。
 市民の皆様も、この取組の趣旨をご理解いただき、CO2削減にご協力をお願いいたします。
弥富市オフィシャルページより転載)

三つ目のメディアリテラシー教育については、未来ある子供たちが、メディア社会に翻弄されること無く、有益な情報を選別できるよう考えていくのですが、既に中学校の学年別にテーマを持って取り組んでいるとのことで、安心いたしました。
今回は、世界不況の中での混沌に、未来ある子供たちが翻弄されること無く、新たな思考で創造力を育める環境をつくる、そういう思いで質問に立ちました。実現に向け益々尽力してまいります。