「ピースボート」を海自護衛  海賊対策、空理・空論で国民の生命は守れない

アフリカ東部ソマリア沖の海賊対策に当たっている海上自衛隊護衛艦が、日本の民間国際交流団体「ピースボート」の旅客船を護衛していたことが明らかになりました。同団体は海賊対策の海自派遣に反対していますが、やはり自衛隊でなければ守れないことが具体的に立証されました。

 これは、海自が5月11日から13日にかけて護衛した7隻のうち1隻がピースボートの船旅の旅客船だったもので、船旅の企画・実施会社が日本政府に護衛を依頼していました。

 ピースボート社民党辻元清美衆院議員が大学在学中に設立。海賊対策の海自派遣に反対する市民団体の共同声明にも名を連ねています。

 今回の海自護衛についてピースボート事務局は「主張とは別に参加者の安全が第一」(産経新聞)と釈明していますが、これは詭弁です。参加者の安全を守るには自分たちの主張がいかに非現実的であるかを率直に認めるべきでしょう。

 民主、共産、社民の野党各党も海自派遣に反対していますが、緊迫した現地の状況を無視した空理・空論では、国民の生命・財産は守れないことを肝に銘じるべきです。
(公明新聞:6月12日)

何でも「反対ありき」で対論も出さない。故に議論にならない。「何のため」の国政か。