民主党 任せられない

財源がないマニフェスト。都計画の“丸写し”も

民主党東京都連が発表した都議選向けマニフェスト(東京マニフェスト2009)に対し、「財源が全く書かれていない」「都の計画の“丸写し”が目立つ」との批判が上がっています。

 同マニフェストには耳当たりのいい政策が並んでいますが、その実現には膨大な予算が必要です。例えば、介護施設などの定員を5万7000人増やすといいますが、都の試算によると約2500億円も必要です。

 さらに、中小企業融資を1兆7500億円から3兆円に拡大し、利子も1%軽減する制度をつくるとしていますが、これには追加預託金など約1300億円掛かります。これらを実現する予算をどうひねり出すのでしょうか。

 「緊急雇用対策の規模を50万人から100万人に拡大」「高校の無償化」「高齢者のJRや私鉄各線の利用料半額」なども掲げていますが、そのための財源は一切書いていません。これでマニフェストと言うのですから驚きです。

 また、「3年間で400ヘクタール以上の新たな緑を創出」など、公明党が推進している都の「実行プログラム2009」を“丸写し”したとしか思えない政策もあります。

 都議会公明党が与党として、責任を持って都の政策(計画)をリードし、実現しているのに対して、民主党がいかに“いい加減”かを表明したようなものです。

(公明新聞:6月25日)