民主党 任せられない

設立に賛成しながら、「新銀行ノー」の身勝手

新銀行東京の存続にNO!」(東京マニフェスト2009)と声高に叫んでいる民主党に対して、「あまりに身勝手だ」と怒りの声が上がっています。

 都議会民主党は、「新銀行」設立を支える1000億円の出資を盛り込んだ都の2004年度予算に、自民、公明、生活者ネットとともに賛成。開業後は、多くの民主党都議が中小企業を新銀行に紹介してきました。

 ところが、新銀行の経営が悪化しマスコミから非難されるや手のひらを返すように、都に新銀行からの早期撤退を迫っているからです。

 新銀行は、現在でも約1万社の中小零細企業と取り引きを行い、その中には、他行からの融資は難しい、赤字または債務超過の企業も約5000社あり、その従業員や家族は15万人に及びます。今、都が手を引けば、こうした中小零細企業の切り捨てになります。

 こうしたご都合主義の都議会民主党の態度に、民主党の身内からも「新銀行設立には、都議会民主党は『賛成』していることをお忘れか」「党利党略と言われても仕方ない」(都議会民主党前総務会長)との批判が出ています。

 新銀行は、昨年(2008年)来の金融危機に見舞われながらも、09年3月期決算は、純利益、純資産とも再建計画を上回っています。

 公明党は、経営を改善した段階で他の金融機関との業務提携、もしくは売却すべきと考えています。

(公明新聞:6月29日)