民主 総支部でも“故人献金”

与党プロジェクトチーム調査
鳩山代表の弁明必要

自民、公明の与党両党の「鳩山由紀夫民主党代表の偽装献金問題などを追及するプロジェクトチーム(PT)」は17日、国会内で記者会見を開き、鳩山氏が代表を務める「民主党北海道第9区総支部」にも“故人献金”が含まれていることが明らかになったと発表した。公明党から西博義・国会対策委員長代理(衆院議員)が同席した。
 会見の中で西氏は、同PTが16日に鳩山氏の地元・北海道室蘭市を訪れ、同総支部などの実態調査を行ったことを報告。その後の検証作業の結果、同総支部の収支報告書(2001年分)の個人献金者(地方議員)のうち、登別市在住の男性1人が2000年に亡くなっていることが判明したと述べた。

 また西氏は、この男性が1999年4月の地方選で落選している事実も紹介。地方議員による総支部への献金が「議員党費の代わり」と弁明する民主党に対し、「このケースに関しては間違い」と反論。さらに「総支部という、民主党本体の(政治団体の)政治資金の出入りに関し、虚偽の報告をしているのは大変重大な問題だ」と指摘した。

 一方、衆院政治倫理審査会の出席要請に応じない鳩山氏について「“疑惑献金隠し”の態度は許されない。本人の弁明が必要だ」と強調した。
 与党PTは疑惑解明のため、今後も現地調査を重ねていく方針。


民主・鳩山氏、弁明の出席拒否衆院政倫審


 衆院政治倫理審査会は17日午前、与党の申し立てに基づき、民主党鳩山由紀夫代表の政治資金虚偽記載問題を審査することを与党の賛成多数で決めた。民主党は欠席した。
 これを受け、審査会は弁明を求めるため鳩山氏に出席を呼び掛けたが、応じなかった。
 政倫審が本人以外の申し立てで審査を決めたのは初めて。
(公明新聞:7月18日)