生活守り抜く具体策を提言

国民に分かりやすい活発な政策論争

公明マニフェスト 


公明党は24日、衆院選に向けた政策綱領「マニフェスト2009」を発表した。(1)清潔政治の実現(2)命を守る政治(3)人を育む政治(4)緑の産業革命――の4分野を軸として、国民の生活を守り抜く具体的な政策を数多く盛り込んだ。

発表会見で太田昭宏代表は、「政権選択イコール政策選択の選挙だ。政策を実行する力が問われている」と力説。衆院選に断じて勝利し、マニフェストの実現に全力を挙げる考えを強調した。

公明党はこれまで、マニフェストに掲げた政策の9割以上を実現・前進させてきた。他党の追随を許さない「政策実現力」こそ、公明党のアピールポイントだ。「公明党なら、マニフェストの政策が実現できる」。こう力強く訴え、支援の輪を広げていきたい。

また、今回の衆院選は、名実ともに日本の未来を決定付ける“天下分け目の戦い”になる。それだけに各党がより具体的なマニフェストを提示し、政策の財源や実現への道筋を含めて、国民に分かりやすく示すことが重要だ。どの党のマニフェストが優れているのか。正々堂々と論じ合っていきたい。

公明党マニフェストでは、冒頭に「中長期ビジョン」を掲げた。これは、公明党が考える基本的な政治理念や、将来的にめざしている具体的な「生活のカタチ」「国のカタチ」などを示したものだ。

「新しい生活のカタチ」では公明党ならではの「生活者の視点」から雇用や子育て、老後、医療などの分野での安心社会のイメージを記した。

重点政策では、清潔政治などの4分野に「地方分権へ、地域主権道州制を実現」と「行動する国際平和主義」を加えた6項目を挙げた。

中でも、「清潔政治の実現」に対する期待が大きい。国民は相次ぐ「政治とカネ」の問題にうんざりしている。そこへ公明党が「不正議員は政界退場!」と叫んだことに、多くの国民が共感したに違いない。

政治への信頼を取り戻す「政界の大掃除」ができるのは、結党以来、政界浄化の先頭に立って闘ってきた公明党しかない。あらゆる障害を乗り越えて何としても実現する覚悟だ。

特養ホーム等の施設の16万人分整備や幼児教育無償化、児童手当の拡充、環境分野の雇用拡大など、他の政策についても「生活を守り抜く」との強い信念で、必ず成し遂げていきたい。


民主は財源を示せ


一方、民主党はこれまで、財源などが不明確で“絵に描いたもち”に等しい政策をマニフェストに並べてきた。しかも、選挙のたびに政策の中身がコロコロ変わり、むしろ政策を“票集めの道具”のように利用してきた感すらある。

民主党が本気で「政権交代」を掲げるなら、財源などを明示した実現性のあるマニフェストを示すべきだ。甘い幻想で国民をだまそうとする政党に、政権を渡すわけにはいかない。
(公明新聞:7月25日)