民主党任せられない

クルクル変わる政策。
子ども手当、補給支援などでブレ

民主党の政策は一度言い出した内容が定まらず、あっちフラフラこっちフラフラ。政策がクルクル変わる政党に政権を委ねることは、羅針盤のない船で嵐の海に乗り出すようなもの。あまりにも無謀です。

中学3年生までの子どもがいる家庭に支給するという「子ども手当」。4年前の衆院選では支給額が月1万6000円、2年前の参院選は同2万6000円。それが今回、自らのバラ色の政策が“絵に描いた餅”だと気付いたのか、財源不足を理由に当面は同1万3000円と2年前の半額に減額してしまいました。

消費税の扱いも同様です。前回衆院選で最低保障年金創設のために消費税の3%引き上げを主張、5%に引き上げる必要性さえ示していました。しかし、先の参院選では年金改革を唱えながら“3%増税”が突如、姿を消し、今回も財源を明示しないままで最低保障年金導入を掲げたものの、消費税は「今後4年間は議論の必要もない」(鳩山由紀夫代表)と二転三転しています。
小沢前代表時代に地方分権政策の柱として打ち上げた300自治体構想は、「現実離れした国家像」(橋下徹大阪府知事)と批判されるや、撤回。外交政策でも、テロとの戦いでインド洋での補給支援活動を行う自衛隊派遣に強く反対していましたが、ここにきて自衛隊派遣を容認する方針に転じるなどブレまくっています。

さらに、制度設計に時間がかかるとして2012年度からに先送りしていた農家の戸別所得補償制度も急きょ、1年前倒し。看板政策がクルクル変わる政党の何を信用すればいいのでしょうか。
(公明新聞:7月26日)