九州、中国地方で豪雨続く

被災現場に急行、調査
斉藤環境相、木庭氏ら

九州北部や中国地方を襲った大雨で、死者が出るなどした福岡県や広島県では25日午後、自衛隊も出動し行方不明者を捜索。同県東広島市では、自宅に土砂が流入し、行方が分からなくなっていた女性の死亡が確認されたほか、北九州市の海でも遺体が見つかり、市内の女性と判明した。これで24日からの豪雨による死者は九州地方で6人、中国地方で1人となった。

25日午前5時すぎ、東広島市志和町内の民家に土砂が流入。梅田静則さん(67)は約12時間後に無事救出されたが、母サトシさん(91)は搬送先の病院で死亡が確認された。
斉藤鉄夫環境相公明党衆院選予定候補=中国比例ブロック)は25日、豪雨による土砂崩れで民家が全壊し死傷者を出した、広島県東広島市志和町の災害現場を視察した。公明党小川宏子・東広島市議が同行した。

現場は田畑が広がる緩やかな傾斜地の一角で、高台から崩れた土砂が数百メートルにわたって滑り落ちた。付近の住民は「高台には大量の建設残土が積まれていた」と話している。

斉藤環境相は「環境省に調査を指示した。現場の状況から、産業廃棄物の処分場が関係している可能性が高い。もしそうであるなら、厳正に対処したい」と語った。

一方、公明党の木庭健太郎参院幹事長と、党福岡県本部大雨洪水対策本部の浜崎達也県議、大石司・福岡市議は24日夜、記録的な豪雨の影響で河川が危険水域を越え、避難勧告が出された同市城南区の田島1丁目などに急行。被害状況を調査するとともに、避難所となった田島公民館、田島小学校、別府公民館を次々訪れ、住民を励ました。

山口県を含む九州地方北部では、26日明け方をピークに激しい雨が予想され、気象庁は注意を呼び掛けている。豪雨の範囲は九州、近畿両地方の南部や四国にも広がる見込みという。


公明党が対策本部を設置


九州北部や中国地方を襲った局地的な豪雨被害を受け、公明党は25日、党本部内に桝屋敬悟前衆院議員を対策本部長とする「公明党中国・九州北部豪雨災害対策本部」を設置した。

同対策本部のメンバーは次の通り。

▽本部長=桝屋敬悟
▽副本部長=木庭健太郎、弘友和夫、高木美智代、西田実仁
▽事務局長=谷合正明
▽委員=三島治、景山貢明、先城憲尚、森下博司、田川寿一

一方、公明党福岡県本部(弘友県代表=参院議員)は24日、弘友県代表を本部長とする「福岡県大雨洪水対策本部」を設置した。
(公明新聞:7月26日)