年5千万円引き出し

鳩山家資産会社から 政治資金などに充てる
参院予算委で首相

鳩山由紀夫首相は10日午前の参院予算委員会で、自らの献金虚偽記載問題に関し、会計事務担当者だった元秘書が鳩山家の資産管理会社「六幸商会」から6年間にわたって年平均約5000万円を引き出し、政治資金などに充てていたことを明らかにした。自民党西田昌司氏への答弁。


 首相は、引き出した資金の使途について「私個人の支出もあるし、政治家としての支出もある。(自身の資金管理団体の)友愛政経懇話会もある」と語った。ただ「詳細は捜査中なので控えたい」と述べた。


 自民党は予算委審議で、鳩山家の資産が、献金者の氏名を記載する必要がない5万円以下の小口献金として処理されていた疑いを追及。首相は4日の衆院予算委での答弁で、元秘書が資金を引き出す際に首相が書類に署名していたことを認めていた。


 西田氏はまた、民主党小沢一郎幹事長の資金管理団体陸山会」の不動産購入をめぐる政治資金収支報告書の記載間違いについて、党で調査するよう要求。


 首相は「既に小沢氏自身もさまざまな発言をしているが、党として検討させてもらう」と答えた。
(公明新聞:11月11日)