チェック!鳩山政権

強硬な国会運営
ルール無視の本会議開催。疑惑にはゼロ回答

「政治とカネ」の問題が次々と起こる民主党。国会での疑惑解明を求める野党の要求に対し“ゼロ回答”を続ける一方で、国会のルールを無視した強硬な国会運営が際立っている。

 例えば、公明、自民、みんなの野党3党が4日に提出した石川知裕衆院議員(民主党を離党)の辞職勧告決議案は、3週間以上もたなざらしのまま。これでは「民主党は『政治とカネ』に関する一連の疑惑を『隠蔽』する政党に宗旨変えした」(26日付「産経」社説)と言わざるを得ない。

 しかも当の石川氏は、国会で説明責任を果たしていないにもかかわらず、「週刊朝日」(3月5日号)のインタビューには応じるという身勝手な姿勢を見せている。

 さらに、民主党子ども手当法案と高校無償化法案の審議をめぐる与野党協議でも、野党側の主張を無視。いずれも同党が衆院選マニフェスト政権公約)で“目玉商品”に掲げてきた政策であるにもかかわらず、首相が出席して質疑などを行う重要広範議案にしない形で、本会議での審議入りを一方的に決めた。

 こうした民主党の強硬な姿勢に、野党第1党である自民党が審議を欠席する事態となったが、連立与党のパートナーである社民党の幹部からも「民主党の国会運営はひどい。これでは民主主義でなく『民主党主義』だ」と冷ややかな声が漏れている。
(公明新聞:2月28日)